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Pluto on Ice [2nd life]

1号館 2011-01-23 2013-01-09
2号館 2013-01-09 2014-06-01
3号館 2014-06-01 2015-09-15
-->ps-home 後継候補一覧 ときどき更新していますので前にご覧になった方もあらためて御覧くださいvirtual worlds after ps-home


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Science Circleの週末恒例のプレゼンテーションはPaul Doherty (SLname:Patio Plasma)による「氷の星、冥王星」でした。Patioさんは科学ライターてすが天体に造詣が深く、個々の研究者が語るよりもずっとわかりやすい講演をされます。今回は先週開催された国際学会で報告された最新の知見をもとにホットな話題を中心に基礎的なことからお話をされたものです。
講演に使用されたパワポのファイルですPluto on Ice by Patio Plasma(Powerpoint file)
冥王星観測の歴史についておさらい
これは1930年にクライド・トンボーが冥王星を発見したときの写真です
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冥王星最大の衛星カロンの写真、ハッブル望遠鏡が初めて巨大なカロンを分離して2つ星を分けました 。カロンのおかげで大きく見えていた冥王星が実は小さなことがわかり、やかて第9惑星の地位を失って「除冥名処分」を受けることになります。
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現在判明している冥王星の自転周期、表面温度、重力などが示されています
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このスライドはとても印象的です。冥王星が私たちの衛星である月よりも小さいことを示しています。太陽系の他の惑星の衛星のうち7つが冥王星よりも大きいのです
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太陽系の惑星・準惑星・小惑星の見直し。
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演者のPatioさんも途中で述べていましたが、このスライドに写っているスライド外の星はセカンドライフの特徴である立体物の製作と動きをつけることにより中空に冥王星のモデルを浮かべて公転している様子を実演したものです。単にスライドを並べたプレゼンだけではなくこうした動くモデルを利用することによって直観的な理解を得られることはセカンドライフの価値ある特性です。
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さすがは米国人が発見した惑星として親しまれてたことあってか聴衆は次第に増えていきます。
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いよいよ氷の話になります
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ドライアイス、液体窒素とメタンの氷からなる氷原にはさまざまな活動のあとが見られ、ロッキーよりも高い山脈も見えています
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これはハートのマークとして有名な大きな白い地帯の拡大画像です
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さらに拡大したもので、の写真は先週の国際学会で公表されたものです。
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地形の分析から氷河の流れと同様の道筋が見えます
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スライドの赤い矢印で囲まれた部分は一段低くなったところで、メタンの氷が融解したり氷結したりしてできた地形ではないかと言われています
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無数の穴があいたような地形は太陽熱による融解の際に噴出したメタンガスの噴出孔ではないかと言わているそうです、Sun cups
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このあとも興味深いスライドと解説がしばらく続きました。写真もたくさん撮ってありますが、このような講演は聞くのとあとでスライドを見るのとでは大違いです。日本時間で毎週日曜のAM2時から開催されていますので、ぜひ一度参加してみてください。


冥王星 Wiki

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